トップ > ボランティア:ボランティアレポート > 記事

ボランティア

ボランティア活動レポート 音楽コンクール視察研修

2004/04/05 掲載

11月14日(金)、15日(土)の2日間、コンクールボランティア対象に視察研修が行われました。楽器の街で名高い浜松市と東京で行われた国際コンクール運営の様子やボランティア活動を視察。各部門より希望があった12名のボランティアが参加しました。

第一日目:第5回浜松国際音楽ピアノコンクール予選視察

アクトシティ浜松

駅構内にも楽器が並ぶ…そんな音楽の街、浜松市の市制施行80周年を記念して1991年に創設され、3年に1度行われている。アジアで唯一の国際音楽コンクール世界連盟に加盟したピアノコンクール。第1次予選では日本人の作曲家がコンクールのための新作品を作曲し課題曲として演奏するなどの特徴も盛り込んでいる。ピアニストの中村紘子さんが審査委員長をつとめる中、世界5ヶ所で行われたオーディションを通過した83名のコンテスタント達は第1次予選が始った11月10日を皮切りに、11月23日の本選最終日の演奏を目指していた。

この日は5日間にわたる予選の最終日。事務局の方とご挨拶をした後予選の行われている中ホールの、なんと審査員の後方席に案内していただいた。不思議な緊張感で皆、真剣に出場者の演奏を鑑賞させていただいた。 その後、会場運営スタッフの対応の様子やロビーで行われた中村紘子審査委員長の第一次予選結果発表、記者会見を視察。そして、会場の一部屋にボランティアが運営するホームステイ、ホームコンサート受付の様子を視察した。通過できなかったコンテスタントがホワイトボード一面に貼ってある案内用紙を真剣に睨めっこ。ここではホームステイ先を自分で選べるようサポートしていく方式をとっているとのこと。

用紙には、受入の条件や提供できる内容の情報が全て英語で書かれていて、希望に合ったホームステイ先が見つかると、コンテスタント自らがその用紙を持って受付に依頼に行くことになっているのだそうだ。カウンターには、笑顔できびきびと対応しているボランティアの皆さんの姿が。また、出場者の中から希望を募り、思い出づくりができるホストファミリーの家でのホームコンサートも受付しているとのこと。お茶の間でコンサートが開けるちょっと贅沢で幸せな時間、仙台でも実現できたら国際交流の輪が広がりそう…。


第二日目:東京国際音楽コンクール<指揮>本選

すみだトリフォニーホール

今回で13回目の歴史を誇る東京国際音楽コンクール<指揮>を視察した。仙台フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督である外山雄三氏が審査委員長を、同じ常任指揮者の梅田俊明氏も審査委員をつとめるとあって、一体指揮のコンクールとは、どのように行われるのか…と皆興味をもって会場へ。この日は本選ファイナル。124人の申込者から選ばれた、日本の奥田恵悟氏を含む4人のファイナリスト達が新日本フィルハーモニー交響楽団を課題曲と自由曲を1曲ずつ指揮をする。それぞれが個性を発揮して、迫力のある演奏を見せていた。

ふと、気がつくと審査委員の先生方は整列して着席はせず、前方の定められた範囲内の座席に自由(つまりバラバラ)に着席して審査をしている。その様子が何かとてもユニークに感じられた。 ここでは、ホール専門のプロのレセプショニストによる会場の表方運営(お客様を受付・案内する様子等)を視察する機会を得た。そして、熱のこもったファイナルの演奏と、表彰式の感動の余韻が残る会場をそれぞれあとにした。



“何か”を得た体験研修<ボランティア視察旅行に参加して>

第一日目に浜松の駅に到着して、ホールに掲げられた大きなポスターを見つけ、その前で全員揃って写真をパチリ!…そんな興奮から始り、すっかりコンクールの魅力を体感できた二日間。本当に限られた時間ではあったが、各会場で聴くコンテスタント達の若き情熱をこめ、渾身の力を振り絞っての演奏はもちろんのこと、様々なコンクールの実情や運営を少しでも感じることができたことは、大変貴重な機会だった。

どちらも歴史を重ねているコンクールだけあって、それぞれ何か落着いた安心感があり、緊張感を強いられる出場者達を暖かく見守る努力や、彼らを応援する観客達を心地よく迎える雰囲気づくりがそこには感じられた。 これから本番を迎えようとしている第2回仙台国際音楽コンクールへ想いを馳せ、参加者各々が“何か”を得た体験研修であった。(岡)